「お前が、『ジャックの相棒』?」

・・・久しぶりだ、この呼ばれ方。
昔は皆が、俺をそう呼んだ。「ジャックの相棒」・・・って。

「そーだけど・・・誰だい、にいさん。見ねぇ顔だ」

「ふ・・・。英雄の隣に立つ者にしては、随分とぼうやだな」

またかよ。

「ジャックのファン? だったら、俺に構ってないで本人に言えば?
 相棒志願です、ってさ」

「まさか。 ・・・ああ、そうか」

「俺とおしゃべりしに来たわけじゃねぇんだろ、にいさんよ?
用があるならさっさとしてくれよ」

なんだ、こいつ? 他星者(よそもん)か?

「 ジャックは指導者としてふさわしく、この星のすべての民は
奴を愛していると・・・お前はそう思っているわけか」

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