いつもなら行ったりしないんだけど、その時はなぜか気になったんだ。
不意に感じた、彼のオーラのゆらぎ。
それは苦鳴のようであり、・・・・歓喜のようでもあって。
「アリアン」
「・・・! エル!なんでここに?
なあ、俺に会いに来たのか?」
・・・なんてことだ
まったく、嬉しそうな顔をしてる場合じゃないだろうに
「アリアン、・・・その目は・・」
「目? ああ・・・。人間にやった。
いや、『交換』したんだ。俺が傷つけたからな」
彼の話し方は、どうも的を得ない。
「契約をしたのか?」
「そんな大したもんじゃない。
・・・くっくっく・・・キレイな騎士だったよ。
アンタみたいにな、エル」
・・・・・
「・・・おいで。傷を癒そう」