「レオンとは、もう話をして?」
「ああ。
・・・ありがとう、ラーナ。
何て礼を言えばいいのか・・・」
「いいのよ。貴方のためですもの」
「儀式には莫大な魔力を使う。君だって王を・・・」
「もういいのよ。私達、かつては同じ血を引いた、云わば兄妹のようなものじゃない。
それに・・・王が復活すべき時は、今じゃないわ」
「ラーナ・・・」
「でも、魔力を消費したのは本当。
王無き今、この身が傷つくわけにはいかないわ。
守ってくれるわね、エルウィン?」
「誓うよ、ラーナ」
「貴方は魔界最強の騎士。頼りにしているわ・・・」
ふふ・・・・。
これでいいわ・・・