ジャックには昔「相棒」がいた。それは、この星のヤツなら誰でも知ってる。
でも、その「相棒」については誰もよく知らない。
ジャックは絶対に、その話をしなかったからだ。
そして、ジャックの機嫌を損ねてまで、聞こうとするヤツもいなかったから。
「なあ、ジャックの昔の相棒ってさ、どんなヤツだった?」
「・・・その話はしたくねぇ」
「じゃぁさ、何で別れたわけ?」
「しつこいぞ」
うわ、怖ぇ顔。でも、
「んだよ、だって気になるじゃねぇかよ!
アンタ、『相棒は最高の存在だ』って言うけど、じゃあなんで・・」
「ナイト、誰かに何か言われたな?誰だ?」
「べつに・・・そんなんじゃねぇよ」
『ジャックの気に入ったのが、髪の色だけでなければいいがね・・・』
『ぼうや』
まさか、アイツ・・・ジャックの・・・
「ナイト」
「なんだよ、アンタは何も話さねぇでさ!」
「もし今、前の相棒とやらがアンタの前に現れたら、
・・・アンタそいつを選ぶんじゃねぇの?」